皮革と加工

皮革の加工法を知ると、革製品の見た目、手触り、耐久性、手入れのしやすさを判断しやすくなります。

皮と革の違い

皮は、動物から得られた皮膚を指します。

革は、その皮を腐敗しにくくし、製品に使える状態へ加工した素材です。

この加工を、なめしと呼びます。

革製品の性質は、動物の種類だけでなく、なめし、染色、表面加工によって変わります。

 

なめし

なめしは、皮を革として使える状態にする工程です。

タンニンなめし、クロムなめし、混合なめし、油なめしなどがあり、仕上がりの硬さ、柔らかさ、色の入り方、経年変化に影響します。

ヌメ革やブライドルレザーを理解するには、なめしの違いを知ることが役立ちます。
>>なめしの意味と製法の比較:皮と革、染色・仕上げの違い、用途別の選び方。
>>タンニンなめし:ピット槽とドラム、仕上げと選び方。
>>クロムなめし:タンニンなめしとの比較、表面仕上げと取扱条件。
>>コンビなめし:逆コンビと合成タンニンとの違い、素材表示の読み方。
>>油なめし:オイルレザーとの違いとセーム革の選び方。

 

銀面を活かす加工

銀面は、革の表面側を指します。

銀つき革は、銀面の質感を活かした革です。

ヌメ革は、タンニンなめしの風合いと色の変化が出やすい素材です。

オイルレザーは、通常より多くの油分を含む革です。 油を補う必要があるかは、製品の素材と取扱案内で確認します。
>>銀つき革の仕上げと手入れ:アニリンや顔料の違い、財布とバッグの選び方、用品の条件。
>>ヌメ革:無染色と染色された革の違い、仕上げと手入れの確認。
>>オイルレザー:ヌメ革との違い、油を補う前の確認。

 

ブライドルレザー

牛革にロウや油脂を含ませた、馬具に由来する素材です。 白いブルームの量には個体差があり、手入れ用品は製品ごとの指定で選びます。
>>ブライドルレザーのブルームと手入れ:白いロウの扱い、購入前の確認、メーカー別の用品条件。

 

表面を整える加工

ガラス張り革、型押し革、シュリンクレザー、もみ革は、表面の見え方を整える加工です。

ガラス張り革は、表面を平滑にして塗装するため、均一な見た目になりやすい革です。

型押し革は、プレスで模様を付けます。

シュリンクレザーやもみ革は、シボの表情を出します。
>>ガラスレザーの特徴と手入れ:本革との関係、用品と水拭きの条件、雨への対応。
>>型押し革の特徴と手入れ:原料と模様の違い、財布とバッグの選び方、用品の対象条件。
>>シュリンクレザーの選び方と手入れ:シボと型押しの関係、個体差、バッグの形と溝のケア。
>>もみ革のシボと手入れ:もみ・空打ち・型押しの違い、財布とバッグの選び方、溝のほこりの取り方。

 

起毛革

スエードとヌバックは、表面を起毛させた革です。

スエードは主に革の裏面側を起毛させ、ヌバックは銀面側を細かく起毛させます。

用品は起毛革への対応表示と、製品の仕上げに合うかを確認します。
>>スエードの選び方と手入れ:ヌバックやベロアとの違い、素材表示、汚れ別のケア。
>>ヌバック:スエードとの違い、仕上げと用品の確認。

 

エナメル革と床革

エナメル革は、表面に光沢のある塗膜を作った革です。

水をはじきやすい一方で、くもりや色移りが出ると家庭で戻しにくい場合があります。

床革は、革を分割したときに銀面を含まない層から作られる素材です。

表面加工によって見た目を整えた製品もあるため、素材表示を確認します。
>>エナメル革の手入れと保管:素材表示、防水用品の対象、色移りとべたつきの判断。

 

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