革財布のお手入れ

革財布は、手の脂、汗、ポケットの摩擦、水濡れの影響を受けやすい革小物です。毎日使うものほど、強い処置より小さな予防が効きます。

使い始めに入れ過ぎない

新しい革財布は、最初からカードや小銭を詰め込みすぎないようにします。

革は使ううちに少しずつなじみますが、急に強い力をかけると、ポケットや折り目が伸びたまま戻りにくくなります。

カードを多く入れる財布は、収納枚数を守り、厚みが出すぎたら中身を見直します。

小銭入れも、重さと汚れが革へ負担をかけます。

ヒップポケットに入れて座る使い方は、汗、体重、摩擦が重なるため、型崩れや色移りが起きやすくなります。

 

日常の手入れ

日常の手入れは、乾いた柔らかい布で軽く拭くことから始めます。

手の脂やほこりをその日のうちに落とすだけでも、黒ずみの進行を抑えやすくなります。

縫い目やカードポケットの端にはほこりが残りやすいため、やわらかい革用ブラシで軽く払います。

起毛革の財布は布でこすらず、起毛革用ブラシで毛並みを整えます。

表面が乾いていると感じるときだけ、素材に合う皮革用クリームを少量使います。

 

汚れたときの判断

革財布の汚れは、早い段階で軽く処置します。

時間がたつと、手の脂、インク、デニムの染料が革へ入り込み、家庭で落としにくくなるからです。

まず乾拭きとブラッシングで落ちるかを確認し、それでも残る場合に皮革用クリーナーを少量使います。

クリーナーは目立たない場所で試し、色落ちやツヤの変化が出ないかを見ます。

ヌメ革、淡い色の革、アニリン仕上げの革は、クリーナーで輪ジミや色の変化が出やすいため慎重に扱います。

 

水に濡れたとき

財布が濡れたら、中身を出して、乾いた布で水分を押さえます。

こすると水分と汚れを広げることがあるため、押さえて吸い取るようにします。

形を整え、風通しのよい日陰で乾かします。

ドライヤーや直射日光で急いで乾かすと、革が硬くなったり、折り目が割れやすくなったりします。

乾いた後に表面がかさつく場合は、クリームを薄く入れて、余分な油分を拭き取ります。

水ジミが広がった場合や色が抜けた場合は、家庭で整えようとするより専門店に相談します。

 

保管と休ませ方

長く使わない財布は、中身を抜いて形を整えてから保管します。

カードや小銭を入れたままにすると、革がその形で伸びてしまいます。

保管場所は、直射日光、湿気、密閉を避けます。

箱に入れる場合も、ときどき空気を入れ替えます。

防水スプレーを使う場合は、素材との相性を確認し、屋外で少量から試します。

財布は手で直接触れる時間が長いため、スプレーやクリームの使いすぎは避けます。

 

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