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コンビなめしとは? 逆コンビと合成タンニンの違い、選び方
コンビなめしは、複数のなめし剤を組み合わせて革を作る方法です。 クロムとタンニンを使う順番や配合、仕上げによって、触り心地と扱い方は変わります。 合成タンニンや合成皮革と区別し、製法の名前だけでなく、使う部位と製品の取扱条件を読んで選びます。
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コンビなめしは複数のなめし剤を組み合わせる方法
コンビなめしは、二種類以上のなめし剤を併用して、動物の皮を革にする方法です。 「コンビネーションなめし」「複合なめし」「混合なめし」とも呼ばれます。 クロムなめしとタンニンを組み合わせる例がありますが、使うなめし剤はこの二つだけに限りません。
異なるなめし剤を使うことで、柔らかさに張りを加えるなど、用途に合う性質を目指します。 ただし、配合、厚み、染色、表面仕上げによって完成した革は変わります。 「両方の長所が揃う」という説明だけで、防水性、色の変化、寿命が保証されると考えないでください。
加工の順番と逆コンビの意味
山陽が紹介する製法では、最初にクロムでなめし、染色や加脂を行う再なめしの工程でタンニンを加えます。 同社は、仕上げる革に応じて植物由来のタンニンと合成タンニンを使い分け、柔らかな革にコシを加えると説明しています。
ごとう製革所も、クロムなめしの後に植物性タンニン剤や合成なめし剤で再なめしする工程を紹介しています。 二つの革を貼り合わせる意味ではなく、皮の繊維に対してなめしを行う加工です。
スマートフォンでは表を左右に動かせます。
| 順番の例 | 名称や工程 | 選ぶときの確認 |
|---|---|---|
| クロムが先 | クロムなめしの後にタンニンなどで再なめし。山陽やごとう製革所が紹介するコンビなめしの例。 | 再なめし剤、仕上げ、製品に求める柔らかさや張り。 |
| タンニンが先 | タンニンなめしの後にクロムを使う方法を、moeの素材解説では「逆コンビなめし」と呼ぶ。 | 表示名だけでなく、使ったなめし剤と製品の取扱条件。 |
「逆」は工程の順番を表す呼び方であり、品質の順位ではありません。 写真の色や手触りだけで順番を特定せず、必要なら革の名称と品番を添えて販売店へ聞きます。 配合比率の数字を比較するより、用途に必要な動きやすさと守れる取扱条件を確かめることが購入判断につながります。
合成タンニンと合成皮革を区別する
合成タンニンは、化学的につくられるなめし剤で、「合成なめし剤」「シンタン」とも呼ばれます。 日本皮革産業連合会の用語辞典は、クロムなめし革の再なめしなどへの利用を説明しています。 「コンビ」はなめし剤の組み合わせ、「合成タンニン」は使うなめし剤の種類を表すため、同じ分類の言葉ではありません。
合成なめし剤を使っても、動物の皮の繊維をなめした革である点は変わりません。 一方、合成皮革は、生地などの基材に樹脂を重ねた素材です。 「合成」という語だけで同じ素材と判断せず、牛革などの原料表示と、なめし方の説明を分けて読みます。
商品説明の素材欄を読むときの確認
コンビなめしという表示からは、表面の塗装やバッグの内装までは分かりません。 キプリスも、コンビなめしの革には多様な性質があり、素材の特徴に例外があると説明しています。 財布の外側と内側、バッグの本体と持ち手で素材が違う場合は、部位ごとの表示を読みます。
スマートフォンでは表を左右に動かせます。
| 素材表示 | 分かること | 追加で聞くこと |
|---|---|---|
| 牛革(コンビなめし) | 原料が牛革で、複数のなめし剤を使うこと。 | 表面仕上げ、雨や汗への注意、使える用品。 |
| 外側はコンビ革、内側はヌメ革 | 外側と内側で素材の説明が分かれていること。 | 内側の染色と仕上げ、両方に同じ用品が使えるか。 |
| 合成タンニン使用 | なめし剤についての説明であること。 | 原皮と他のなめし剤、製品の仕上げと手入れ指定。 |
なめし方の表示がない製品でも、写真だけで「コンビ革ではない」とは決められません。 メーカー、シリーズ、品番が分かれば、その製品について質問できます。 素材が分からないまま用品を買うより、まず取扱案内を取り寄せる方が処置の間違いを避けられます。
色移りと手入れについて販売店へ聞くこと
鮮やかな色のコンビ革でも、色移りしないとは限りません。 東京都立皮革技術センターは、Q13で染色と加脂の条件により、革の色落ちを防ぎにくい理由を説明しています。 白い服に触れるバッグや夏に使う財布なら、乾いた状態だけでなく、雨や汗で湿ったときの注意も聞いておきましょう。
- バッグの使用場面:「白いシャツで通勤します。この品番の本体や持ち手は、雨や汗で色移りすることがありますか。濡れたときはどう扱いますか」と聞く。
- 財布の部位:「外側と内側の革は同じ仕上げですか。クリームを使える部位と、避ける部位を教えてください」と聞く。
- 用品の選択:「この製品に指定の防水用品はありますか。使い始めに処置が必要ですか」と聞く。コンビという名称だけで汎用クリームやスプレーを選ばない。
店頭では、荷物を入れたバッグの持ち手や開口部、普段の収納量での財布の開閉を確かめます。 柔らかさだけで選ばず、角や縫い目、内装、金具の動きも見てください。 用品の試し塗りが認められていても、色が付く、輪ジミが出る、べたつく場合は全体への処理を止めて販売店へ相談します。
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